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仲間たちへの手紙
『旅』をしよう!〜

橘昌史(スイス研修生:熊本県出身)
 

 夏休みの季節がやってきました。ヨーロッパ研修生達も夏休みをもらって思い思いの所へ出かけているようです。今回は早速夏季旅行へ行ってきたスイス橘昌史研修生が仲間達に宛てた手紙を紹介いたします。彼は今回の『旅行』ではなく『旅』で色々な事を感じ考えたようです。

 いやーとうとう楽しかった夏の旅も終わってしまった。でもこの旅は楽しかっただけじゃなく、色々な出会いがあった旅だったな。まずスイスの大自然というものに出会えた。

本当に雄大で心の底から感動した。その感動を2倍3倍にしてくれたのは一緒に旅をした恵の存在だと思う。一人旅が気楽で良いという人もいるが、やっぱり一人より二人、三人とたくさんで行く旅のほうか良いと思う。もし俺が一人でこの雄大な自然を見ていても感動はできたと思う。しかし一人なら見て心の中ですごいと思ってそれで終わり。仲間がいるならそこで声を出し分かち合うだけで感動が2倍3倍になる。当たり前なのかもしれないけどそんな事を改めて考えてしまうくらい良い旅だった。恵、本当に楽しい旅をありがとう!

 そしてこの旅では色々な“旅をする人”と出会った。Y.H.(ユースホステル)で会った自転車でヨーロッパを旅するカナダ人親子、バイクで旅するかっこ良すぎるドイツ人家族、若いながら英語をしっかり学びヨーロッパを好きなように旅する韓国人グループ、そしてツアーで来ていたたくさんの日本人観光客・・・。自分と同じ日本人なのに、いや、同じ日本人だからかもしれないが、ガイドに付きっきりで決められた高級ホテルに泊まり、好きで登山をしているであろう登山家やハイキングをする人達を見て「あんなのは田舎もんがするもんだ」と電車の中から言っているのを聞いて本当に恥ずかしかった。(日本人全員がそんな事思っているとは絶対違うけど、たまたまそう話しているのが聞こえた)

 自分も今まで旅行する時はガイド付きで貸し切りバスに乗り、泊まるところも決まっているという『旅行』ばかりしていたが、今回の旅で日本人はもっと『旅行』じゃなく『旅』をしなくちゃいけないと思った。日本人でもツアーじゃなく自分で『旅』をしている人はたくさんいると思うけど、少なくとも今回の旅で見たツアー客で一番多かったのは日本人だった。それはこれから夏休みに入り、旅に出る研修生達みんなが感じると思う。有名な観光地に行くと必ず日本人団体客がいるから。

 もっと頑張れ日本人!!以上、そんなに出来た人間じゃないのに生意気な事を言ってスイマセンでした。みんなも仲間と良い旅を、良い経験をして下さい!!Gute Reise!!