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-フィリピン技術協力事業 現地リポート-

No.27:横森さんが環境保全型イチゴ技術大会で指導


 みなさん。あけましておめでとうございます。今年もフィリピン草の根事業をよろしくお願い致します。年頭はイチゴの技術大会の話で幕を開けましょう。

 ここラ・トリニダッド町の基幹作目であるイチゴ栽培の病害虫防除について、ベンゲット州の試験場では数年掛けてハダニの天敵の研究を行なっていましたが、この技術を栽培農家に普及するために、昨年12月18日に環境保全型イチゴ生産技術大会が開催されました。我がプロジェクトもラ・トリニダッド町の要請を受けて土壌改良の指導をすることとなりました(写真1)。

 技術大会の会場は、ラ・トリニダッド町のイチゴ栽培地の中心にある1ヘクタールの畑です。

(写真1)本日の主要行事:ハダニ天敵散布と木酢利用の実演
(写真2)知事が趣旨説明。(左から)ラ・トリニダッド町長、ベンゲット大学学長、ベンゲット州知事

 開会式ではベンゲット州知事、国立ベンゲット大学学長、ラ・トリニダッド町長はじめ250人が出席して盛大に行なわれました。冒頭にベンゲット州知事から大会の趣旨説明があり、その中で、横森さんの指導に対する感謝と期待が述べられました(写真2)。

 実技指導では天敵による病害虫防除に続いて、横森さんが木酢の土壌潅注(木酢10倍液を植物の根元に注ぐ)と葉面散布を実演しその効果を説明しました。出席者は現場を取り巻いて熱心に観察し、質問していました(写真3)。 さらにそのあとでテレビ(ABS/CBN)の取材を受け(写真4)、その模様は同日夕刻に全国ネットで放映されました。

(写真3)イチゴへの木酢利用を説明する横森さん。その左隣は通訳のジョアンさん
(写真4)テレビ取材に応じる横森さん。このシーンは同日夕刻に全国ネットで放映された。


 このような舞台でプロジェクトを紹介できたことは、農家の方々や関係機関に認識されるようになった証左だと考え、更に2月に長野からイチゴ栽培農家とイチゴ担当の農業改良普及員の方に来ていただき、指導をお願いすることとなりました。こうした新たな支援によって更に技術が改善されることを私たちは期待しています。

 このようにして多くの方々のご支援を頂きながら、当プロジェクトは進化をしています。あなたもプロジェクトの現場へ来てその進化を一緒に体験してみませんか?

 平成21年2月15日から21日にかけて長野の方々と共にご案内したいと思いますので、ご興味のある方は協会までお問い合わせ下さい。

お問い合わせ:当協会 フィリピン草の根事業担当まで。 TEL:03-5703-0254


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