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-フィリピン技術協力事業 平成26年度 現地リポート(2)-
(フィリピン安全農畜産業技術普及支援プロジェクト)

No.4:ミンドロでセミナー開催

 2007年からベンゲット州で行っている活動とは別に、2013年12月よりフィリピン国内でベンゲット州以外の14州を対象に新しいプロジェクトがスタートし、林田俊哉君が新プロジェクト現地調整員に就任しています。

 現在ベンゲット州で活動している古屋君とは別の視点で、林田君からもフィリピン現地の様子をレポートします。(平成26年度分)


今回は6月20日にオリエンタルミンドロ州、6月23日にオクシデンタルミンドロ州でセミナーを開催致しましたので、その様子をお伝えします。
ベンゲットからリッキーさんが参加

ミンドロ島はマニラのあるルソン島から船で一時間ほどのところにある島です。柑橘類やバナナ、ココナッツなどの生産が盛んなほか、米、とうもろこしなどの生産地でもあります。

今回はマニラプロジェクトで活動する3人のほか、日本からプロジェクトマネジャーの坂元、ベンゲットプロジェクトからデモファームを管理するリッキーが加わり、計5人で現地に入りました。

6月20日はオリエンタルミンドロ州のロハス町で炭・木酢セミナーを開催致しました。当日は州全体から約60名の参加者が集まりました。

セミナー風景

今回はそれぞれの町で中心的な役を担う行政関係者が主な参加者だったため、するどい質問も多く飛び出し、セミナー参加者とともに私たちプロジェクトスタッフも多くのことを学び、有意義な時間を過ごせたと思います。既に木酢液を農業で利用している地域もあり、参加者から木酢液が作物にどのような効果があったかなどの報告もあり、あらためて木酢液の関心の高さを確認することができました。

その後、私たちプロジェクトスタッフはミンドロ島の西側のオクシデンタルミンドロ州へと移動し、6月23日はオクシデンタルミンドロ州のアブラデイログ町でセミナーを開催し、この日も約60名の参加者が集まりました。

オクシデンタルミンドロ州でのセミナー

当プロジェクトの活動も徐々に活動地域を広げています。3月に地域4Aと呼ばれる地域(通称CALABARZON、カビテ州、ラグナ州、バタンガス州、リザル州、ケソン州)を回り、今回は地域4B(MIMAROPA、ミンドロ、マリンドゥケ、ロンブロン、パラワン)のミンドロを訪問しました。

昨年台風で大きな被害を受けた地域8のレイテでも活動を始めています。ベンゲットで普及している炭・木酢液・堆肥を活用したSAVERS技術をほかの地域にも伝えるため、われわれスタッフも忙しく飛び回って活動しています。

ミンドロ島は自然が豊かで、さまざまな材料が炭・木酢の材料として利用できます。当プロジェクトで伝えているSAVERSテクノロジーはその土地で利用できるものを使って実践するものです。ミンドロ島だけでなく、自然が豊かなフィリピン。ベンゲット以外の州でもこの技術が伝われば、大きな可能性があると感じています。

セミナー後、記念撮影。



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