畜産ティーン育成プロジェクトとは
畜産業の労働力・担い手不足、高齢化が深刻な問題となっているなか、労働力・担い手の確保に重点を置き、経営を支える次世代の人材を確保するための対策として、若い人達の畜産業に対する意識改革と就農への動機付けをPRするプロジェクトです。
この中で、参加者はデンマークの畜産事情を学ぶのみならず、学んだこと踏まえて自ら情報を発信するというアウトプットを組み合わせており、畜産の魅力を色々な人に広く知ってもらうことも目的としています。
事業内容
コロナ対策として主にZoomを用いたオンライン形式の交流を実施しました。
6月13日から17日、オンラインによる事前講習を行ないました。これは、プロジェクトに参加する高校生たちにこのプロジェクトの趣旨を理解してもらうとともに、デンマークの畜産を学ぶにあたり、まずは日本の畜産を知ってもらうための時間でした。学校の放課後の2時間を利用してデンマーク大使館のや日本ハム(西日本フーズ)、畜産業を営むメンターたちから色々な話を聞き、日本の畜産、流通、デンマークの畜産の概要を学びました。
8月は夏休み期間の10日間の夕3時間をデンマーク畜産の学びの時間として、主にオンラインで学習しました。デンマークのダールム農業学校の協力により、デンマークの畜産概要や、働き方についての考え方を学び、さらに、養豚農家、有機畜産農家、バッファロー育成農家などからのお話しを伺いました。
環境保全について、アニマルウェルフェア(家畜福祉)、そして、畜産業を目指す同年代の学生たちとの交流を行いました。実際に国ごとで精算される豚肉の味に違いがあるのかを食味テストを通じて学ぶ取り組みもしています。
9月には体験したことを発表グループごとにまとめてYouTube配信しました。アーカイブスがありますので、ぜひご覧ください。
参加した高校生たちは、それぞれの経験を発信する畜産アンバサダー活動の機会を得ました。母校で同級生や後輩たちに畜産の魅力を伝えたり、JAECが主催する国際化対応営農研究会で農業者の前で畜産の魅力を伝えました。
畜産アンバサダーたちのアイデア
このプロジェクトを通じて、19人の畜産アンバサダーがそれぞれ学び考えたことを、畜産業のアイデアとして一枚の紙にまとめました。
2022 デンマーク畜産を学んだ高校生たちの報告発表会(アーカイブ)